比べられないもの

バス釣りの楽しみ方って色々あると思います。
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実際に釣りに行ってルアーを投げている時はもちろんのこと、
こんな風に、ルアーと目が合ったり、お店や自分の部屋でルアーを見ている時も釣りの延長線かもしれません。
ただバスを釣りたければ、餌で釣るのが一番効率はいい。
確実にルアーやワームを使うよりも釣れるしね。
そんなのみんな分かってると思いますが、ルアーで釣るから楽しいんですよね。
「このルアーで釣りたい!」とか、「このルアー好きなんだよ!」とか、
ルアーに何かしらの思い入れが生まれてくるんです。
もしかしたらルアーフィッシングをしたことの無い人には到底理解できない世界かも知れないけど、釣り人には誰でも、理由抜きに好きになるルアーは世の中に存在するんですよね。
しかも、釣果と好きになる度合いが必ずとも比例しないのが、
ルアーの奥の深いところなんです。
言葉で説明するのは難しいのですが、「トキメキ」を感じるルアーが必ずしもめちゃくちゃ釣れるルアーではないかもしれない。
逆に言えば、ものすごい釣果を叩き出さなくても、大好きなルアーになるんです。
このルアーで釣りたいと純粋に思えるルアーの「トキメキ」を与えてくれる「チカラ」はもの凄いパワーを持っているんです。このパワーは結果的に多くの釣果をもたらしてくれることになったり、一生忘れることのない1匹のバスに出会える瞬間を作ってくれる可能性があります。
釣り道具って、魚が釣れれば良いはずなのに、
不思議なもので、ルアーには、比べられないものもあるんですよね。
以前にも書きましたが、僕にとって、
「クレイジークローラー」はそんなルアーの1つなのですが、
もうひとつ、僕にとてつもない「トキメキ」を与えてくれるルアーを紹介したいと思います。
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「六度九分」さんの
「king murrmurr[W hook]」  です。
クレクロと同じように、何がどう好きなのか説明できない。
もちろん、ボディ形状と動き、バスを惹き付ける存在感を持ち合わせているのですが、形が良いとか、動きが良いとか、そんな次元じゃなく、
「このルアー良いよね!!」って言えるルアーなんです。
しかも、しかも、、、
独特の色彩感覚を持つ「六度九分」の行友さんなのに、
このソリッドブラックのカラーを作るところが、
センスだけでルアーを作っていない証拠だと思うんです。
多くのテストを繰り返し、ボディサイズや動きの大きさを踏まえた上で、カラーリングを決めていく際にかなりの実釣してなきゃ
真っ黒を出す理由が余り無いんですよ。
なぜかと言うと、、「ソリッドブラック」って、人間にはそんなに良い色に見えないから、「この色釣れそう!!!」ってならない。
けども、真っ黒のシルエットってバスに訴える存在感は相当なものなのです。
それと、「king murrmurr[W hook]」のWフックっていうところにも色々と隠し味がちゃんとしてあって、トリプルフック仕様よりも深いルアー作りがWフック仕様にはあるように思います。
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流行に流されない確固たる個性を持ち合わし、「トキメキ」を与えてくれる、そんなルアーに出会えることもバス釣りの楽しみの1つではないでしょうか?
ルアーを選ぶ楽しみ。
本来バス釣りってこういうものなのかも知れませんね。