我維羅-弐式-開発秘話

? 0565.jpg“ダイナミックなバス釣り”をコンセプトに作りだした「我維羅-弐式-」ですが、リリースまですっごく時間かかってしまいました。。。
実は「壱式」のポッパーよりも前に「弐式」の初期プロトは出来ていたんです。このプロトをテストしてた時には「壱式」なんて影も形もなかった。
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開発コードネーム:デヴィル  当時はこう呼んでいました。
これはバルサで販売モデルも真剣にバルサで作ろうと無茶なこと考えてました。量産性なんて一切考えてなかったんです。
けど、この頃の数タイプのプロトで色んなことが分かりました。とんでもないヴィジュアルを持ちつつ、難しいアクションを必要としない、簡単タダ巻きトップウォータープラグが出来るっ!って確信しました。動きの発生原理がかなり掴めた気がします。
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開発コードネーム;リトルデヴィル  これもバルサです。。
同時期にジョイントのないタイプのテストも行なってたんですけど、こっちほうが一般的なサイズで理解されやすいだろうということで小さいモデルは分かりやすいところに設定しよう結論を出したわけです。
じゃぁ、、、いっそのこと、ウィングをなくして僕とユージが好きなポッパーを作ろうよ!ってことになり、それが「我維羅-壱式-」になっていくわけなんです。こっちはこっちで苦労したんですけど、どちらかといえば安産でした。なんか分かんないけど、この時突然頭の中に今のデザインがかなり鮮明に出てきて、バルサで量産するのは絶対無理と判断。で、元型を作って特殊発泡樹脂での製作に決めました。これで、我維羅のイメージが相当固まりました。まだ我維羅って名前すらなかった頃です。
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なぜか、後から開発したポッパーのほうが先にできてしまって、変な感じはしましたが、このサイズのポッパーはジョイントの大きなルアーよりも+ROOMS’らしさを伝え易いと思い先に販売する事にしたんです。ジョイントのデカイ羽付きルアーはまだまだ、羽の大きさや角度、形状、素材など羽だけのスペックすら決まってなかったんです。。。ボディはある程度デザインできていたんですけど、ウェイトの量と位置も決めかねてました。ここからは、とんでもなく地味な作業が何ヶ月も続いているんですが、説明すると地味すぎて何の面白みも無い話になってしまうんで省略します。略すと、色んな種類のものをクソ真面目にひとつひとつ検証していく作業です。それでようやくこれだっ!ていうところを発見したわけです。水の中でヌルっとした質感を持つボディ形状と0.8mmのサーキットボード製ウィングが生み出す金属のカップや羽とは全く違う水流を盛り込む事ができました。
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このルアーが秘めているものは、タダ巻きで、誰でも釣れるスピードでしか動かない設計をしています。
ロッドを下げてスローから高速巻きまで試してください。ゆっくり巻いて動くところから早く巻いて動くところまでの幅を分かり易くしています。だから、投げて動くスピードで巻けば釣れるんです。簡単でしょ!簡単でダイナミックなバス釣りに対する、+ROOMS’の答えがここにあります。

ニシネルアーワークスさん

おかげさまで多くの相互リンクをいていただいている当サイトですが、新たにニシネルアーワークスさんとリンクしていただきました。
西根さんといえば、「神の手をもつビルダー」として知っている方も多いのではないかと思います。洗練された造形美と考え抜かれた機能、確実な釣果をもたらす究極のハンドメイドルアーだと思います。
HPでは開発秘話なんかも掲載されてて、とても勉強になります。
みなさんチェックしてみてください!
http://nishinelureworks.com/

我維羅-弐式-リリース!!!

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ようやくようやく弐式リリースです!
コンセプトはダイナミックなバス釣り!というよりも、本来バス釣りの醍醐味って、ダイナミックなバイトにあるんじゃないのか???
そんなワクワクするようなバス釣りのスタイルが年々フィールドから少しずつ消えているように思います。この弐式で思い出していただければと思って開発しました。
このルアーで狙ったところは、小動物の生命感。だからボディサイズや大型ウィングの割りには放つ音は小さい。考えてみてください、例えばねずみが水面を泳ぐとき、鼻先で引き波を立てながら4本の足で水をかき進んでいく。どちらかと言えば静かに進むんですよ。ねずみだって馬鹿じゃないから自分の身を危険にさらすほどの余計な動きはしない。自然界の厳しさは本能的に知っているんです。バタバタと音を立てていれば、ここにいますよ~、食べてくださ~い、ってバスに教えてあげるようなものですから。
それで、小動物の放つ水のヨレをイメージしてみました。大型のウィングはルアーの挙動を生み出すためと小動物の作り出す引き波を再現するために形状、角度を設計し、今までに無いボディ形状と自由度の大きいジョイント後部で小動物の4本の足が作り出す独特の水ヨレを再現している。つまりバスからすれば生き物が逃げていると錯覚する水の動きを作り出しているんです。
これはテスト中にバイトしてきたランカーで実感できた。明らかに食う気できているバイトばかりで、言葉で表現するなら、超ドッカンバイトって感じ。これはヤバイ。。。作り出した僕ですらこんなバイトはテンション上がります。
難しいロッド操作もなく、基本的にタダ巻きでドカンと水が割れる、しかもバイトしてくる魚はデカイ。こんな簡単で、ダイナミックなバス釣り忘れていませんか???