今日は僕がどのようにルアーをデザインしているかを少し書こうかと思います。
僕はルアーデザインと設計は、全くの別の物として考えています。まぁ、簡単に言うと見た目と動きは別物ということです。
見た目＝デザイン、動き＝設計、といった感じです。
＋ROOMS’のルアーは全て僕がデザインしていますが、動きに関しては、開発部長のユージと一緒に詰めていく方法で商品化しています。
ルアーに限らず、何もないところから何かを生み出すことは、大変な作業になってしまいます。既存のアイテムに少しでも似たところがあれば、周りからは「パクリ」だと言われてしまうのが、デザインには常です。
だから、以前は、１つのルアーをデザインするのに、色々考えて考えてようやく出来上がるって感じでしたが、考えすぎて、面白くないものが出来てしまうような気がして、今は、なんとなくで形にしています。伝わりにくいかもしれませんが、僕の頭の中に無数のルアーが泳いでるんです。大きい水槽に見たこともないルアーがいっぱいあるような感じですね。その中で、面白そうなのを３Ｄ化してみるといった感じです。だから、ワイルドキャット-バグスタイル-や我維羅-壱式-のような魚でもない、虫でもない現実には存在しないような生物をイメージしたデザインが生まれてしまいます。けど、このほうが、僕らしさを素直に表現できると思うので、今後もこのやりかたでルアーデザインをしていくと思います。