ルアーデザインの話 その2

僕の場合、新しいデザインのルアーが頭の中に出てきたときに、2次元じゃなくて、意外と大体、3次元なんです。立体で水の中を泳いでる。ぼんやりですけど。。その時点で、どういうふうに動くルアーなのかっていうイメージはほぼできてしまっていて、それを頭の中から現実の世界に出してやるんです。これがファーストプロト。当然イメージに合うようにバランス設計はします。
それをユージに見せる。投げてもらい、ユージの感覚と僕の感覚のズレを少しずつ修正していく。この間にプロトはたくさんになってます。それから、実釣テストの実績+ユージの感覚+僕の感覚の一番いいところで最終プロトとなり、実釣テスト、それでOKなら新ルアーの誕生です。
こんなやりかたなんで、1つのアイテムを完成させるまですごく時間がかかってしまいます。けど、自信のもてるルアーを作るには今はこの方法しかないんです。たぶん、これからもずっとこのやりかたになると思います。ただ、昔と違うのは、1番最初のデザインをあまり考えないようになったこと。考えるとオリジナリティーがどんどん無くなってしまうんで、自然に頭の中を泳いでるルアーを捕まえてるんです。これでデザイン面ではすごく楽になりました。