ルアーの動き

本当にそうなのか?
これまで、さまざまなルアーテストをしてきて
最近思うのです。
特にクランクベイトに関しては、
ハイピッチロールだの、弱ローリングアクションだの、
パワフルなウォブルだの、動きに対しての説明を
一言の単語に集約して、
これが“効くんです”みたいなコメントやブログ記事を
よく見かけます。
薄っぺらい宣伝文句ならともかく、
本当にそうなのか?と思ってしまいます。
ルアーの動きがどれほど良くても、
魚の目の前なり射程距離範囲内を通過させない限り、
バイトはあり得ません。
1月の青野ダムで開発モデルのDAC-35を投げていた時も
思いました。
最終のプロトタイプはロール主体の動きに絞って、
動きとしては、これだ!と言うところまで辿り着けていたのですが、
真冬のシャロー打ちという課題の中では
動きがどうとかの問題ではないのです。
「魚がいるかどうか」
居れば100%バイトする訳ではないが、
いなければ100%バイトしないのは確実。
ルアーを作る人間としては、
ロールだのウォブルだのウンチクを垂れ流したくなるのですが、
ルアーを作る人間だからこそ、
どうすれば魚の射程距離範囲内にルアーを通せるかを
もっともっと発信していかなければならないのではないかと思うのです。
青野ダムの例は極端すぎますが、
魚がいる場所でのルアーの動きはロールだろうがウォブルだろうが
そんなに問題ではないような気がします。
動きばかりにとらわれていると、
「木を見て森を見ず」となりかねないのではないでしょうか。