ルアーらしいってどういうことなのか???
僕の頭のなかで、この疑問の答えが見つかりません。
先日、ルアー業界のある方から言われた一言から
この疑問と向き合っています。
その一言とは、+ROOMS’ルアーを見て、
「これはルアーじゃない、ルアーらしくない」
というものでした。
あまりにも僕の意識とはかけ離れていた為に、
その発言に対して、喜怒哀楽の全ての感情は無に等しかったのが
正直なところです。
ただ、僕が趣味として販売もせずにルアーを作っているのなら何を言われてもいいのですが、僕のルアーに共感して購入して使っていただいているアングラーのみなさんに対してとても失礼な発言に思えてなりません。
このバス釣りルアーの業界はパクリが日常になり、平然と販売されているのは否めません。アメリカで販売されていたもののコンセプトや根本的なデザインをそのままコピーしてさも私が開発しましたというような商品があることも事実です。
商品が売れれば何をしてもいいのか?
単にビジネスだけを考えれば売り上げが全てであり、
数字が上がらなければ、敗者である。
けれども、その数字だけを追い求めてきた結果が
今の日本のバス業界なのではないでしょうか?
確固たるオリジナリティやコンセプトを持たない商品、
ルアーだけに留まらず、その販売コピーまでをもコピーしてしまう
商品があとを絶たない。
誰がどこで使っても釣れる魔法のルアーなんて存在するわけないのに、過大、過剰に宣伝していく販売方法。
バスフィッシング本来のルアーを選ぶ楽しみはどこへ行ってしまったのだろう???と思ってしまいます。
僕は自分のルアーが最強だと思ったことは一度もありません。
良い時もあれば、全くダメな時もある。
当然ですよ。ルアー選びの引き出しを1つでも増やすために作っているのですから。
作り手のオリジナリティを出来る限りルアーに詰め込んで表現する。ルアーをデザインする人間として、ルアービルダーとして、僕は今まで通り+ROOMS’の造形世界を表現していきたいと思います。
すでに存在するルアーをちょっとイジッてリリースして、このルアーとコンセプトは僕が作り出しましたなんて僕は言いたくないですからね。