このブログで他ブランドのルアーについて書いたことないんですけど、あまりにも僕のツボにハマったんで書きます。
写真のルアーは先日あるHPに紹介されてウワサになっている
GRAYZさんのVABELです。前々から気になっていたルアーで特殊素材を使用し、ノンウエイトで設計されています。
使用された方はご存知かと思いますけど、写真で見るより意外と大きくて量産でありながら、ハンドメイドの良さがちゃんと残してあるんですよね。
動きに関しては、うまく説明できないけど、パッと見、普通なんです。ちょっと大きい普通のクランクって感じです。けど、ふとした瞬間にハンドメイドクランクの何とも言えない曖昧な挙動が出るんです。この微妙にファジーな部分をしっかり残して設計されているのがこのVABELなんですよね~。僕自身、ルアー開発でキーポイントとしていつも考える「アングラーが意図していないルアー自体の独自の挙動」を高いレベルで実現しているんですよこのルアーは。。。
どんどん精度の高くなっている大手メーカーのインジェクションモデルのルアーは誰が使っても同じような動き、釣果を目指して作られているように思いますが、ハンドメイドクランクのような生き物的部分が薄れてしまって僕にはただの冷たい工業製品に見えちゃうんです。ルアーは所詮釣り道具の1つなんで、製作者の温もりとか、ルアー作りに対する気持ちとか伝わってくる必要はないのかも知れないけど、僕はVABELのような作り手の気持ちがビシビシ伝わってくるルアーで釣りたいと思いますね。
品薄状態になっているみたいですが、めぐり会えた方は是非投げてみてください。