先日、ユウキくんの地元、
三重県桑名市周辺でプロトタイプ数種類のテストを
していました。
野池や川を数か所廻り、
いくつかのモデルをテスト。
色々な物を同時進行でやっているため、
ユウキくんとも色々な話をしながら、
改良点を絞っていきます!
これからの低水温期に向けて
使えるモデルも進めています。
魚がスローになった時こそ、
ルアーのポテンシャルがものを言います。
ハイシーズンとは違うアピール力を持つ、
スピナーベイトも仕上がりつつあります!
タイトな動きにこだわった、
スピナーベイト。
サジタリウスのタイトモデル着々と進んでいます!!!
スピナーベイトに必要な物
僕の考えるスピナーベイト。
僕にとってスピナーベイトに最も必要な事は、
リズム良く、ストレス無く、スローから高速まで使える事です。
バイブレーションや波動は正直、
ブレードのサイズと形状で決まってしまいます。
ヘッドに強いバイブレーションを伝えたければ、
硬くて、太いワイヤーを使えば、しっかりとブレードの振動を
伝える事が出来ます。
じゃぁ、ワイヤーは硬くて、太いほど良いじゃん!って思うかも知れませんが、
ヘッド形状と、ブレードサイズがマッチしていないと、
ある程度ハイスピードになると姿勢を崩してしまい、
暴れてしまい釣りどころではなくなります。
ブレードを大きくすれば、振動も大きくなります。
その振動をどの程度ヘッドに伝えて、
泳ぎを安定させるかと言うのがとても大切。
大きすぎるブレードの振動をワイヤーの柔らかさで
吸収させ、姿勢を安定させる。
このバランス取りがキチンと出来ている事が
僕にとってとてもとても大切です。
パッケージ
ハンドメイドルアーの最後の工程はパッケージ!
新商品はパッケージのデザインから。
手作り感一杯の台紙が出来ました〜〜。
以前、ある方が、
「ハンドメイドはホームメイドや」と仰っておられたのを思い出します。
パッケージが完了したルアー達。
どこかで誰かが笑顔になってくれるといいな。
ウォータースクラッチ理論
今まで、何度か書いた事もあるけれど、
+ROOMS’ルアーデザインの根底にある僕の考え方
「ウォータースクラッチ理論」
5年ほど前、あるサイトに掲載頂いたコラムを
ご覧いただけた方もいらっしゃると思いますが、
ブログでも綴りたいと思います!
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水をスクラッチするって??
水を引っ掻くって??どういう事なのかというと、
人間には聞こえないし、見えないので、言葉で表現しづらいのですが、
水と水を意図的に擦れさせることです。
水中の生き物は大小に関係なく動く時に少なからず当然、水を動かしてます。
しかも、生き物達は複雑な形状変化を水に与えています。
バスはその水の動きを感じて生活している。
その水の動きを人間で言うと「音」として感じているのではないかと。
水の中を人間に置き換えてみると、昼間の外の雑音みたいな感じで、色んな音が混在しています。
僕達人間も、色々な音を聞き分け生活してますよね。
例えば、バイクの音と車の音を聞き分けられたり、
マンションに住んでる方なら、友達や彼女と全く知らない人の足音を聞き分けられたり。
普段意識してなくても色んな音の中で必要な音と不必要な音をちゃんと聞き分けて生活しているのです。
だから一般的にバス釣りで言われる水の「波動」を、僕は人間に置き換えると「音」として考えています。
人間にとってはラトル入りのルアーが出すカタカタやコトコト、
シャラシャラといった音のほうが、
しっかりとした音が鳴っている気がしますけど、
実は人間が思うほどいつでも、どこでも「音」として魚には効いていない。
なぜかというと、人間から見た「波動」がバスにとっての「音」と考えると、
人間から見た「音」=バスから見た「音」とはならないのです。
それでは、水中は「音」だらけでうるさいでしょう。
それで、僕は、ルアーのラトル音は「振動」として考えています。
誤解を恐れずに極端な例を出すと、地震を想像してみてください。
地震の揺れは誰でも経験あると思います。大きな揺れと小さな揺れを体で感じ取りますよね。
人間も子供の頃から地震を経験して体が自然と揺れを覚えていきます。
ルアーのラトル音は「振動」なので、
地震に例えると、大きな揺れと小さな揺れはあるものの、
経験していくとその振動をバスは自然と体で記憶できるのです。
人間が自然と地震の振動を覚えるのと同じように。
ただ、人間でも地震にびっくりするのと同じように、
バスも振動に対して経験していても
反射的に反応してしまう時が当然あります。
ラトルのあるルアーが効くシチュエーションはもちろんあるのです。
これがバス釣りにおいてのルアー選びの楽しさではないでしょうか。
少し話がそれましたが、ルアーのボディ内部から出る音よりも
水自体の形状変化のほうがバスは「音」として認識していて、
液体の水の動きはバスにとって記憶しづらいものの様に思います。
この様に考えると、ルアーを泳がせて水を動かしていく中で、
水と水が複雑に擦れあう(絡み合う)空間を造り出すことがとても重要なのです。
つまり、一定の狭い範囲内で複雑に水が擦れあうことは、
生き物が水中を動く時に作る水の形状変化に近いものなので、
自然界で日常茶飯事に起こっていることと考えられるのです。
と言うことは、
水を擦れさせる水流を作り出せば、
自然界に馴染む水の動きであり、
バスにとっては記憶しづらい水の空間を生み出すことになります。
この複雑な水の動きと、その空間を作り出すことを
僕は、「ウォータースクラッチ」と呼んでいます。
ハイプレッシャーで賢くなったバスを相手にするには、
ルアーの動きも当然重要ですが、
ルアーの存在する空間を自然界に馴染ませることの方が大切に思います。
鱗1枚1枚
何年使ってるか分からないけど、大切な刃物達。
この4本が無いと、
このルアーは作れない。
鱗1枚1枚、
超スローなルアーメイキング。
プロジェクト“鳳凰”
ケロケロ
丹波市は田植えも終わり、
夜はカエルの大合唱な毎日です。
と言う訳で、、、
我維羅-壱式-の
“ラメガエル”
作ってます!
体積と重さとシルエット
僕の経験上、
195グラムくらいがベストだと思う。
もう3月。。。
あっと言う間に時間は過ぎ、、、
気付けばもう3月。。。
やりたい事だらけの2013年も2ヵ月過ぎてしまいましたが、
もうすぐ出荷ラッシュに突入出来そうです!!!!!
ここ数カ月、納品出来ずに多くの皆様へご迷惑をお掛けしましたが、
これから色々やっていきますので宜しくお願いいたします!
有機物
寒過ぎる。。。
こんなに寒くても、
琵琶湖は釣れているという情報を聞くと
真冬の南湖へ行きたくなってしまうのです。
そういえば、
去年の塊は11月半ば過ぎだっただけに、
寒さが身に沁みる天候でした。
そんな悪天候でも足を運んで頂いた皆様には本当に感謝しております。
さてさて、
僕のルアーデザインはどこかSFチックで、
生き物でも機械でもないとよく言われます。
我維羅シリーズをリリースした時は
無我夢中であまり深く考えてデザインしていませんでした。
あっ、、、
今もそんなに変わりませんね。
ただ、
思いついたデザインをどのようにすれば
使えるルアーへと発展させて行けるのかということは
当時よりも少し時間を短縮して出来るようになった気がします。
今現在もいくつかのプロトタイプを
同時進行で進めています。
その1つ1つを無事リリース出来る様
テスト&改良を進めていきたいと思います。
クリエイティブ
日々、ルアー作りをしていると色々な発見があり、
色々な壁にぶつかり、色々な喜びに出会う事が出来る。
そんな日常に身を置ける事は本当に有難い事だと思います。
物作りにおいて、
アイデアをカタチにし、創造したものに対して、
評価を受ける。
良いも悪いも全ては自分のこれからの
創作活動に無くてはならないもの。
クリエイティブな仕事とはこんなに臨場感のあるものとは
思っていなかった頃が懐かしい。
小学生の頃、
ノートに描いたロボットの絵。
寒い冬、コタツにすっぽり入り、
一生懸命、消したり、描いたり。
展覧会に出してもらえる訳でもなく、
図画工作の宿題でもないロボットの絵。
それで遊べる訳でもないのに、
一生懸命。
ただ、
「それかっこいいやん、オレのノートにも描いて」って、
言って貰えた一言。
子供の頃と何にも変わってないや。
クリエイティブなことはやめられないな。