先日の日曜日、ユージと一緒に東播野池でアルカトラズの最終プロトテストをして、スペックをようやく決定できました。クランクとしてはとんでもない形状にデザインしたのでこのルアーは本当に難産でしたね~。。。販売は少し先になると思うのでまた今度、マニアックな苦労話書きます。
で、話は変わって、この日ユージに販売用の我維羅-弐式-をはじめて渡したときのこと、箱を開けて弐式を見た瞬間、「天才や~~~」と言われてしまいました。身内とはいえうれしいことですが、残念ながら僕は天才じゃない。
ルアーデザインにおいても、開発においても、間違いなく僕は
凡人なんです。
たくさんルアーを作ってテストして自分自身がルアービルダーとして凡人なのはよ~~~~くわかっています。
じゃぁ、ルアー作りにおいて天才とはなんなのか??
僕からの目線でこの天才を定義付けるとすると、
「人がビックリするところをちゃんと狙って、ひらめきを具現化できる人」じゃないかと思うんです。
トーマス・エジソンが「天才とは1%の霊感(ないし閃き)と99%の努力」と言ったのは有名で、ルアーを作りだすことも同じではないかと。。。
天才という響きで、突発的な発想を繰り出す人物のように思いがちですが、恐ろしく努力していない天才なんていない。
それじゃ、血のにじむ様な努力をすれば天才の仲間入りできるかというと、そんなわけない。
常に努力している中で、稲妻のようなひらめきを持った人。
これが天才だろうと思いますよ。
僕にはそんな「稲妻のようなヒラメキ」なんて都合のいいもの備わってません。だから、プロトタイプが沢山できてしまうんです。野池でのテストが増える。のんびりバス釣りなんてここ数年してない。
凡人は凡人なりにこれからもモガイテいきます。脳ミソフル回転で搾り出していきますよ。ちょっとでも天才に近づく為に、今できる事を生一杯やるしかないしね。
悔しいことに身近に一人だけ、ルアー作りにおいて、天才と思える人がいる。電話しても、気さくに話してくれて、ほんとにいいアニキ的存在な人なんだけど、ルアーデザイナーとしては雲の上。僕なんかとは次元が違う。びっくりするようなルアーをちゃんと狙って作っている。謎のテッパンって、なんじゃそら???この人の頭ん中はどうなっているんだろう~~~???って考えちゃいます。
ヘルキャットのサイレントパワー
寒い日が続いていますけど、みなさん釣り行ってますか?
僕は、HPのための我維羅-弐式-の動画を撮りに行ったり、完成品のスイムテストやプロトルアーのテストと魚を釣るのが目的ではない作業に時間をとられています。周りから見ればロッド持って、ルアー投げてるから釣りなんだろうけど、僕にとっては釣りじゃない、作業です。。。この地味な作業が将来的にはとても意味のあるものになると信じて、雪の降る中でも野池行きますよ~。
そんな訳で、この地味な作業を繰り返して生まれたヘルキャットに詰め込んだものを話そうかと思います。
この前のブログで釣りのリズムのことを少し書きましたが、僕はどちらかというとテンポの速い釣りが得意なんです。それで、得意な部分を集約したルアーがヘルキャット。だからこのルアー自体もテンポの速いルアーになります。
これがヘルキャットの1番最初のプロトモデル。最初はミノー的要素が強くあまり動かないイメージ。少しクランクの要素も入れようと設計変更したモデルに移る。↓
頭部の横幅を広げ、ウエイト設計を変更。リップの長さもほぼ決まり、バタバタと泳ぐルアーになっていった。そこからデザイン面に少し手を加えて最終プロトへ進む。
この頃にはプロトの数は何個あるか分からないくらいになってます。そんななが~い過程を経て現行モデルとなっています。リップ素材もアクリルからサーキットボードに変わりました。
このヘルキャットで1stプロトから変わらなかったことは、サイレントであることなんです。テストしていたときは水噛みとルアーの挙動を中心に考えていました。ラトルを入れることなんて忘れてたっていうのが正直なところなんですけど、ヘルキャットは野池でも川でもクリークでもリザーバーでも釣れたんです。だから自然とサイレント仕様がいいだろうってことになりました。じゃぁ、なぜ釣れるのか???
最近までは、ヘルキャットには釣れる何かがあるってところで考えるのをやめて、釣れるから作るという答えを出していました。
けど、なんとなく釣れる理由が見えてきたんです。
サイレントなのに濁った野池でも釣れる。その理由は、バタバタと動くボディの挙動や潜るレンジも大いに関係しているんだけど、細長い体がある程度のスピードで水中を泳いだ時に発生する水と水の擦れる音があるんじゃないか?と思うんです。人間には聴こえない、水中の生物のみが反応できる水の摩擦音。ヘルキャットはテンポの速いルアーっていうのもここに繋がるんです。
ユージはヘルキャットをクランクミノーじゃなくて、ジャークベイトって言う。ルアーをジャークした時の瞬間的な移動は突発的な水の摩擦を生じていると思うし、その時のバイトも多い。瞬時にイレギュラーな動きをするルアーにリアクションで口を使うのだろうとは思うが、水自体が発生させる水の音がまったく影響していないとは考えにくいんです。
それで、この理論を元にすると、ルアー内部の音よりもルアーの動きによって発生する水の摩擦音のほうが魚の反応がいい場合があるということになる。裏返すと、当然ルアーの動きは必要だが、しっかり水を擦れるルアーをデザインすれば、魚は反応するのではないかと思うんです。
これが今考えられるヘルキャットのサイレントパワーです。
この考えもあってクランクのアルカトラズはスリット形状のボディデザインにしました。
この考え方が正解か不正解かは魚にしか分からないかもしれないけど、釣れるルアーを求めていきます。
得意ルアーは何ですか???
我維羅-弐式-の製作が思うように進まずちょっと焦っています。
今月中にはなんとかリリースできるかなぁ。。。。ちょっと怪しくなってきています。。。
気分転換に皆さん「得意ルアーは何ですか???」
自分の得意な釣りを改めて少し考えてみることで釣果は劇的に変わると思います。
僕自身、この「得意なルアーは何か?」って質問は他のアングラーから聞かれることが増えてきて改めて考えるようになりました。好きなルアーは即答できるけど、得意なルアーとなると答えを考えてしまう。好きなルアーと得意なルアーは違うんですよね。
大切なのは、自分自身の得意ルアーを決めることじゃなくて、自分の得意なリズムを知ることだと思います。
テンポの速い釣りを得意とするのか、スローな釣りを得意とするかは人それぞれ体の中のリズムがあるはずなので、ほんの少しだけ自分のリズムを考えてみてください。それで、得意なリズムがつかめれば、ロッド、リール、ルアー、ラインは自然と決まっていきます。しかも、自分のリズムがわかると、苦手とする釣りのリズムもわかるのでウィークポイントが見えてくる。その弱い部分を少しずつ克服できれば、引き出しの多いアングラーに成長できると思いますよ。
弐式
我維羅-壱式-の後継モデル
「我維羅-弐式-」
まもなくリリースします!
あけおめ!アキラです!
みなさん明けましておめでとうございます。
2008年活動開始のアキラです!
昨日1月8日(火)今年の初釣りに行ってきました!
山の中にある野池で、昨日は天気もよく水面が鏡のようになって景色がすっごく綺麗でした。
年末にアブガルシアRevoエリートを買ったのでルアーぶっ飛ばしたくてリトルマックスの3/8ozをチョイスしました。
“行け~~~テッパン!!!”って感じでフルキャスト。
この野池はレイダウンや大小の岩が良い感じ。それにこの真冬にきんぎょ藻が青々と生えているんです!わかりますよね~!!
夏に気付かないことが冬はほんとによく見えます。こんな冬に条件のいい野池だったんだ~って改めて気付きました。
それで、そのきんぎょ藻の際にリトルマックスをブン投げ、タダ巻きしてると「ガツン!!!」と重くなりラインの先にググッと生命感!
きました2008年初バスゲットです!!37cmと小ぶりですがうれしいうれしい1本!やりました~~~~!!!!!
今年はバス釣り歴3年目に入る年なので今まで以上にアングラーとして大きく成長できる年にしたいと思います。
+ROOMS’の畑中さん、下野さんからワクワクするような企画もいただいているのでまた進み次第報告します。
みなさん、今年もよろしくおねがいします!
アキラでした!
明けましておめでとうございます!!!
「2008年」
あけましておめでとうございます。
たくさんの夢を詰め込んだ1年の幕開けです!
去年できなかったことを今年は少しづつ現実のものとしていきたいです。まずは、「我維羅-弐式-」発売からのスタート予定!
ただ今製作中。今月中にはショップ様にお届けできると思います。納品したらまたブログにUPします。
そして、商品だけじゃなく、今年もアングラーの輪が広がるようにがんばっていきたいと思っています。
昨年、開設したバス釣りブログランキングの「+ROOMS’RANK」には数ヶ月で約80件もの方々のブログ登録をいただきました!さらに、そのランキングサイトをきっかけにブログを書かれている方々同士のコメント書き込みや、実際に釣り仲間が増えたなんて嬉しい嬉しい報告をいただきました!ブログ登録していただいた方々やサイトに訪問していただいた皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
また、何気なく始めたブログランキングなんですけども、これだけの数が集まるとすごい情報量なんですよ。皆さんのブログの中には雑誌やTVなどのメディアには出てこない生のフィールド情報がいっぱい詰まってます。メジャーフィールドから超ローカルなところでの釣果情報満載です。もしかしたら、ブログという手段がナマのフィールド状況を伝える今1番早い方法かもしれませんね。しかも、コメント書き込みやトラックバックでコミュニケーションができて、アングラー同士が繋がっていけるってことにあらためて気付きました。今年はもっともっとブログ登録が増えるようにがんばります!もっとアングラーの輪が広がっていくように!
バス釣りは楽しい趣味です。嫌な事を忘れさせてくれたり、ストレスをぱ~っと晴らしてくれたり、そんな楽しい瞬間を分かち合える仲間が増えるって、こんな素晴らしいことはないんじゃないの??って思います。みんな釣りが好きで、1匹の魚に感動できるって共通点は同じハズ。自然の中で野生本能むき出しのビッグバス相手に知恵をしぼって格闘する。こんな身近で自然相手にワクワクできるネイチャースポーツは少ないと思います。そんな気持ちを持って「輪」が広がって欲しいと思います。
今年も+ROOMS’をよろしくおねがいします。