僕が「魚っぽいルアー」を作らない理由

今日は晩秋の夜長に語ります。
多くの方から+ROOMS’ルアーについて、、、
「ルアーって、小魚に似せて作るものだと思ってた」とか、
「もっと魚っぽいルアー作らないんですか???」
と言われるんです。
このような質問、ご意見に対しての解答は、
「小魚をイメージしてルアーは作りません」です。。。ただ、これは見た目のデザインのみの話。。。
なぜか?????
フィッシュイーターのブラックバスを釣るためのルアーを小魚に似せて作ることはある意味では正解だと思うけど、実は正解でもないような気がします。
突然ですが、「みなさん、バスを生きたギルやフナで釣ったことありますか???」つまり、生餌で。
ルアーマンとして失格だと思われる方もいるかも知れませんが、ルアーを作る上では、生きた餌でのバスの反応を見ることはとっても、とっても大事な事と思います。
バス釣りにおいて生きた餌を使うことは犯罪者扱いされるほどタブーとされている気がしますが、海釣りや、川釣りなど、釣りという広い括りでは生きた餌を使うことは当たり前。理由は、それが1番釣れる方法だから。
バス釣りも同じなんです。アルミ仕上げのリアルミノーには見向きもしないデカバスが生きた小魚にはとんでもないほどの反応を示す。ルアーで全く釣れない状況でも、生きたギルやフナ、ザリガニ、エビなら簡単に50UPが釣れる。恐らくバスを釣ったことのない女の子でも、生きた餌なら50UPが・・・・。。。。
これほどまでに生きた餌は釣れるんです。はっきり言ってルアーを投げる気無くすほど、ルアーは生きた餌には勝てない。
生き餌にルアーが絶対勝てなくても、、、
「バスはルアーで釣るから面白いんだ!!!」って思われた方は
多いと思います。もちろん僕自身もその一人。だからルアーを作ってる。
生きた餌とルアーを比べて、何が言いたいかというと、
バスは明らかに生きた餌のほうが釣れるってことは、ルアーはルアーと認識していて、どんなに精巧に作られたハンドメイドリアルミノーですら生きた小魚とは間違えないってことなんです。
バスは魚の中でもかなり賢い部類に入ると思う人も多いと思います。そんな厳しい自然界を高い知能指数を持って生き抜くバスが本当の生命感のある生きた餌と生命感の無いルアーを、ある状況下以外は本気で間違える訳はないんです。何の先入観もなしに冷静に考えるとそりゃそうですよね。
つまり、どんなに綺麗に、剥製のごとくリアルなミノーや、ザリガニそっくりのルアーを作ったところでバスには完全に見切られているってことです。
高度な文明を持ってしまった人間には理解できないほど弱肉強食の自然界は厳しいものだと思います。
本当に捕食できるライブベイトと、作りもののルアーを簡単に見抜けないようじゃこの厳しい自然界は生きていけない。食するという生き物に不可欠な行動ができない野生動物は地球上では存在する事ができないんですよね。
という事は、、、
ルアーにバイトしてくるバスは小魚だと間違っているわけではない場合がほとんどってことになる。。。
ルアーは小魚に似せて作るもので、それが1番いいという先入観は根底から崩れませんか?????
なぜなら、バスは確実に小魚とルアーを見分けているからです。
恐らく人間の想像以上にバレバレなんだと思ってしまいました。
この考え方をするようになってから、僕のリアル系ルアーへの関心はゼロに近づいていき、、、今はハッキリ言って全く作ろうとは思いません。。。。
どんなに手間を掛けて必死に作ったところで、バスは一瞬でルアーが生き物ではないことに気付くと思うと、逆に、魚っぽく作る理由が無くなってしまいました。。。。。
これが、「僕が魚っぽいルアーを作らない」最大の理由です。
じゃぁ、完全に生き物ではないと見切っているバスがなぜルアーで釣れるのか????って疑問がわいてくる。。。
これ以上書くと長くなるので、、、、
このことについての僕なりの答えはまた今度書きます。
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ

ハニークロウ出荷準備の合間に。。。

アルカトラズやガイラを作りながら、ハニークロウの出荷準備をして、、、その合間をぬって、ユージと開発モデルのミーティングをじっくりやってます。。。。。。
DVC00068.jpg
プロト段階のルアー達です。。。
この中からリリースできるのはいくつあるのかな~って感じです。
DVC00067.jpg
「モンスターガレージ」シリーズも次期モデルのテストに入ってます。。。
1日40時間くらい欲しい今日この頃です。。。。。。
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ

サイトとブラインド

最近なんとなくスランプで、、、、、魚が釣れないんじゃなくて、アイデアが浮ばない。。。。野池で話かけられた小学生アングラーに「ワームのほうが釣れるで~。これ高いけど1本だけあげる」と言われ、、、、、、、子供には貴重なヤマセンコーを1本もらったりしている今日この頃です。。。。(涙)。。。。
と、小学生にバス釣り指導されている僕が
「サイト」と「ブラインド」について語ります。
「サイト」つまり目で見て釣るのは難しいと思う人は、テクニックやルアー以前にメンタル面で釣れなくなっています。こちらから見えてるってことはバスからも自分の姿が見えてるってことなんですけど、必ずしもバスがアングラーを発見しているとは限りません。それに見つかっていてもバイトしてくるデカバスもいる。
モチベーションと攻め方次第で見えバスは釣れるんです。
大切なのは、サイトできる位置からアプローチしてバイトする魚かどうか?を瞬時に見極めること。
ワームがいいのか?、プラグがいいのか?バスが口を使う最高のアプローチは何なのか?これをできるだけ短い時間で、できるだけ少ないキャスト数で見極める。
時間をかけてねばって、ねばって釣る人もいますが、僕は「サイト」で1匹のバスにたくさん時間を使うなら、見切って「ブラインド」に攻め方を替えます。
見えてるから、見てしまう。バスが見えないところへクルーズして行くまで「サイト」して釣ろうとしてしまう。気持ちはわかるけど、トーナメントでお立ち台に上がれるようなレベルのアングラーじゃないとバスに口を使わせるまで集中力がもたない。自分では気づかなくても、無駄なキャストを繰り返してしかも釣れない悪循環に落ちてるんです。
「サイト」で釣れなかったときは、
「見えてる魚は釣れない」とか「時間帯が悪い」とか「どのルアー良いかわからなかった」とか、いろんな理由を耳にしますけど、そうじゃない場合が多いんですよ。
「サイト」した状態で投げるルアー、ワームは色々と替えるけど、アプローチを「サイト」から「ブラインド」に替えていない。簡単なことなんです。バス釣りに限らず、魚釣りって基本的には「ブラインド」です。目で見て釣るほうが特殊かもしれません。だから釣り人って見えて無くても釣れる能力があるんです。
「サイトフィッシング」って言葉があまりにも定着してしまい、見えるバスは「サイト」で釣るものだって変な固定観念ができてしまっていませんか?????
ルアーの選択も大切ですけど、「サイト」と「ブラインド」の使い分けも同じように大切です。バスに近づくか離れるか。ルアーの選択よりも簡単なのに切り替えられない人多いんじゃないですか。
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ

「千鳥」と「ドドリ」

兵庫丹波の山奥は、
夜と昼の温度差がありすぎて風邪引きそうです。
今日のブログはちょっとマニアックな話を。。。
タイトルでピン!ときた人は少ないかもしれませんが、
「アルカトラズ」の中に盛り込んだアクションで、このアクションの設定に一番苦労したし、悩んだ部分なんです。
それは、「千鳥アクション」と「ドドリアクション」のセッティング。
「千鳥アクション」はルアーの軌道が横方向に蛇行するものと認識されている人が多いと思います。僕自身の千鳥の認識もみなさんとほとんど変わらないと思うし、一般的に認知されたアクションだと思うんです。
次に「ドドリアクション」って初めて聞いた人もいると思いますけど、ルアーを作る人間にとっては誰でも知ってる言葉なんですよ。
一般的に「ドドリ」とは、クランクベイトなんかで、背面抵抗の大きいルアーがリトリーブスピードに耐え切れずにバランスを崩してしまい軌道の安定しない状態をいうんです。
つまりリトリーブによって前方向に進む力と、ルアー自体の水の抵抗とのバランスが取れていないことを「ドドリ」と呼ぶことが多いんです。
ルアーを自分で作った事のある人は経験あるかも知れませんが、クランクベイトで基本的なウエイトセッティングやアイ設定、ボディバランスのデザイン、リップ角度設計などを理解していない人、要するにルアー作り初心者の人が作るとこの「ドドリ」が出るルアーになる可能性が高いんです。
クランクってある程度ボディに浮力があって、リップが付いてればウォブルなりロールのアクションは出るんです。だから、初心者が作ってもそれなりに動く(泳ぐ)ものはできる。
けど、ルアーの水流抵抗やリップ角度、アイの位置設定がちゃんとできないと、泳ぐけどなんか動き変やなぁ~ってクランクになるんです。
だから、一般的には「ドドリ」は失敗作のアクションってイメージが強いように思うんですけど、「ドドリ」は魚が釣れない訳じゃない。
僕の中で、「千鳥」は横方向のみの軌道の崩れに対して、「ドドリ」は横方向に加えて縦、斜め方向と複数方向への軌道の崩れと認識しています。つまりアクションの方向がさだまらない状態。
この安定しないアクションは実は自然界になじみやすいんですよ。人間でもそうですけど、真っ直ぐ歩くのは難しいですよね。水中の生き物も同じで、常に真っ直ぐ泳いでるわけじゃない。蛇行したり、突然方向転換したり、止まったり。天敵に追われているときはアクロバッティックな動きで逃げています。
このことをヒントに「アルカトラズ」にこのアクロバティックさを盛り込みたかったんです。それが結果的には、「千鳥アクション」ではなく、「ドドリアクション」だったんですよ。
「ドドリ」はルアー自体のアクロバットさと、それに伴う変幻自在の明滅効果を発揮できる動きとして考えていきました。
alcatraz 0.jpg
この写真のように、「アルカトラズ」は深すぎるスリットをボディに持っているために太陽光で自然とボディに影を作り出します。
この自然に出来る影とドドリによる不安定軌道の明滅効果は恐らく今までバスが出会ったことの無いのもので、何かしらの興味を抱くもののような気がします。
そこで、単に軌道の安定しないクランクでいいのか???って考えました。それはルアー作り初心者って思われるか、このクランク動き変、失敗作って思われるに決まっているんで、この「ドドリ」をどの程度アルカトラズに盛り込むかの設定に時間が掛かりました。
それで、たどり着いたのが、
「安定の中に明らかな不安定が共存するセッティング」
これがアルカトラズのドドリセッティングです。
だから、ご購入されて使ってみた人でもアルカトラズの中に、この「ドドリ」が設定されていることに気づいていないアングラーもいると思います。
アルカトラズを投げてみて、「ボディ形状の割りに泳ぎ普通やん!」って思われた人も多いと思います。けど、ちゃんとドドリアクションが盛り込まれていますので、見つけてみてください。
特に秋の巻物シーズンではこの不安定軌道明滅効果の「ドドリ」が威力を発揮すると思いますよ。
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ

無事、出荷!!!

先月に「バスショップ ナイル」さまでご予約いただきました
アルカトラズを10日に無事納品いたしました。
多数のご予約いただきました皆様のお手元に届いている頃かなぁと思います。
この週末に釣りへ行かれる方も多いと思いますので、届きました
アルカトラズを水の中へ入れてやってください。バスを連れてくると思います!
それと、ナイルさまでは今月末の出荷分を予約受付させていただいております。数に限りはございますが宜しくお願いいたします
詳細はコチラです↓↓↓
http://bass-nile.com/?pid=9338615
もうすぐ秋の巻物シーズンがやってきます!
ちょっとワクワクしてるんです!アルカトラズで野池のバスを根こそぎ釣ってやろうかな~なんて。。。。開発モデルのテストも溜まってしまい、、、多分そんな楽しい釣りしてる時間は無いんだろうなぁ(汗。。。。
作業場にコモってアルカトラズを作っている中、アキラがこんなメール送ってきたんです。。。
080903_134258.jpg
アオリのサイズよりもこの楽しそうな雰囲気がうらやましすぎて、昨日早起きして一人で日本海いってしまいました。
結果は同じようなサイズ11杯と微妙ですけど、楽しい息抜きの時間をすごせたような気がします。
リラックスも出来たんで、またまたフル稼働でルアー製作いたします。
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ

クリアー減水野ダム攻略法!

夕方になるともう秋ですね。
この季節の変わり目を感じ取ることってほんとに大事なことやねんなぁ~ってつくづく思う今日この頃です。。。
それでは、前回の続きで、減水したクリアー野ダムのデカバス攻略法書きます。←あくまでも僕の見解なのでご了承ください。
前回、使うルアーの色とサイズって少し書きましたけど、大前提として、そこのダムの基本的なことを理解していないとクリアーな小規模リザーバーでデカバスを獲るのは厳しくなります。
その基本的なこととは???
僕が先日釣った野ダムでは、雨の影響がなく、ほとんど無風に近いベタ凪状態の早朝にデカバスは反時計回りに回遊してます。
それで回遊しながら必ず通るルートが存在する。
これが最低限知っておかないといけないことです。
同じ野ダムでも雨が降れば回遊ルートも回り方も変わるし、時間帯、風、貯水量などなど、デカバスの動きは変わるんです。もちろん季節によっても。
その状況でデカバスがどういう動きをするのかをある程度把握しておかないと無駄にキャストするだけになってしまいます。
オカッパリで回遊デカバスを獲るには闇雲に投げるよりも、必ず通るところで待つのが効率がいいように思います。
で、そのルートが分かると、次に、コバスやギルが多いところを選ぶといいんです。
それで、あえてコバスやギルがバイトできるサイズのルアーやワームをセレクトする。
何の為にかというと、魚のバイトは他の魚の活性を上げるのに手っ取り早い方法の1つなんです。とくにクリアーな水質のところでは顕著に現れてきます。
自分がキャストしているところ付近にいるコバスやギルがルアーやワームを取り合うことが重要なんです。コバスを釣るのが目的ではないので、フッキングする必要は無いんです。ただコバスがバイトすることが目的なんです。
この状況を作り出すとそこに回遊してきたデカバスは簡単にスイッチが入ります。小さい魚の活性が一瞬で乗り移るんです。
普段ならルアーに見向きもしないバスも簡単に口を使ってくるんです。
このパターンで獲れたのが前回のバスです。多分、ハタから見ると、コバスの多いところでコバスと戯れているようにしか見えないと思いますけど、実はここに深い深いデカバスハンティングがあるんです。
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ

壱式もそろそろ・・・

梅雨なのか夏なのか暑いですね~。
去年リリースした「我維羅-壱式-」
先月末から2008年分を作る予定が7月2日スタートとなってしまいました。。。。
CIMG27.JPG
今年もこのポッパーが野池で炸裂することを願って、魂込めて作ります。
我維羅の原点、壱式。楽しいバス釣りを提供していきたいです。

1番釣れる色って何色???

「1番釣れる色って何色なん???」
なぜか多くの人からよく聞かれるんで、今日は朝から僕なりの答えを書きます。
結論から言うと、「何色でも同じ」なのだ!
「そんなわけないやん!」、「バスは色を認識してるから色によって釣果は変わるはずやろ~」って思った人、手あげてくださ~い!
今、手をあげた人はルアーのカラー選びの迷路に迷い込む可能性があるんで注意してください。なぜかと言うと、
「1番釣れる色を追い求めていると、どうしても1つのカラーに決めようとしてしまうんです。」例えば、マットタイガーが1番釣れる!とか、キンクロが1番釣れるとかね。
こんな風に「1番釣れるのは○○色や~」って言い切ってしまう釣り友達が居る人は一緒にカラー選びの迷路に入ってしまわないように気をつけてください。「何色でも同じ」なんで。
ルアーの色はどの色にしてもフィールドの水になじむ、なじまないがあるんです。ジンクリアーなところからマッデイなところまで水の色、水質はさまざまですよね。だから、クリアーなところにハマるけどマッデイなところでは全然ダメとか、その逆とか、水によって1番釣れるカラーって変わってくる。どのカラーも万能じゃないんで、1番釣れるカラーになることもあれば、1番釣れないカラーになることもあるんです。
だから、「1番釣れる色は?」って質問には「何色でも同じ」と答えてしまう。
ただ大切なのは、「水になじむ」こと。言葉では表現しにくいけど、違和感なくなじむ色は釣れる。この自然界とルアーという人工物がどれだけ違和感なく存在できるかが大事なんです。
バス釣りは大自然のフィールドが相手なんで、タックルボックスの中のルアーの色ばかり見るんじゃなくて、大自然の中の水の色に目を向けたほうが釣れるルアーの色は見つかりますよ!
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ

フィールドテスターって???

+ROOMS’みたいな超弱小ハンドメイドブランドでも、「テスターになりたいんです!」って感じの問い合わせを頂いたりするんです。。
「う~~~ん。。。。」
話を聞いてみると、「釣りして感想言ったらいいんでしょ。釣りでは負けない自信ありますよ!」って人が多いんです。。。。
「う~~~~んんんん。。。。」
テスターってそんなんじゃないんですよね。
今はテスターとして正式にはユージしかいないけど、今の+ROOMS’にとっては必要無いというか、ユージの変態的釣り感覚をもったアングラーに出会ってない。
P1000107.JPG
独自の釣り理論をよくわからん説明で語る変態釣り師ユージです。
センスの凄くある人や、釣りうまいなぁ~って思う人は沢山見てきたけど、+ROOMS’とは何なのか?を理解して、自分の中でしっかりとしたISMを持っているアングラーはなかなかいない。。。
そんな変態的な釣り感覚をもっているかどうか、がテスターの前提なんだけど、釣り具を作る上で何でも正直にストレートに言い合えるのが今はユージしかいないのかも。
この何でも言い合えるのが1番大事なテスターの条件。
仲良く喧嘩できるのが理想のテスターなんじゃないかなぁと思うので、フィールドテスターは今は増やすつもりはないんです。

同一深度回避理論

昨日の日曜日はいい天気でどこのフィールドもアングラーでごったがえしてた中、アキラも野池出撃で46cmの良型バスをゲットしたようです。
518.jpg
野池バスもそろそろアフター回復みたいですね。
シャロークランク爆発までもう少しです。
シャロークランクということで、
いままで新クランクの「Alcatraz」について少し書いてきましたけど、今日はちょっとマニアックな話をします。
リップラップやゴロタなど石、岩に強いってことは大前提としてそれ以外にこのクランクでこだわったところは3つあって、
1、普通に安定してきっちり泳ぐ事(要するに普通のクランクである事)
2、障害物を横に回避する事。
3、水をしっかり引っかく(擦る)事。
この3つの条件を満たしているかどうか?を慎重にテストしてきました。
1つ目の普通に泳ぐってのはあんまり説明する必要はないとおもうのであえて書きません。ウォブリングベースの心地いい動きと思ってください。
で、ブログのタイトルにもしている
「同一深度回避理論」っていうのが、2つ目の障害物を横に回避する事なんです。
通常よくあるクランクの回避の仕方は、リップが障害物に当たってツンノメルような感じで、岩なんかの上を通ってきます。
Q.gif
こんな感じにね。図がわかりにくくてすみません。。。。
けど、自然界にいる小魚たちは移動する時に障害物の上を通る事はあんまりなくて、同じレンジのまま横に回避していくんです。
つまり移動する時のレンジは同じ。
これが「同一深度回避理論」です。
だから上の図のように上に回避してくるクランクよりも同一レンジで横に回避してくるクランクのほうがバスはバイトのスイッチが入りやすいのではないかと思うんです。この横に回避できるルアーってその瞬間に根掛かりしやすくなってしまうという弱点ができてしまう。当然上方向のオープンなところに回避したほうが根掛かりしませんよね。だから上に回避するルアーが多いのかなぁと思いますけど、リップ形状とボディバランスで根掛かりしないように出来るんです。というか、、、できたんです。
このパッと見は普通の動きのクランクなんだけど、障害物に接触した瞬間、普通じゃなくなるクランク、これがアルカトラズなんですよ。
3つ目の水を引っかく事の話は次回書きます。「ウォータースクラッチ理論」と呼んでます。
7月中旬の発売予定に向けて最終の詰めをやっていますので、もう少し待っててください。
バスショップナイル ブログリンクブログ村 釣りブログ